私の最高の推しの話

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私の推しは我らがBTSのキムソクジンさんだ。

私は行ったこともない韓国に彼のセンイル広告を出した。正直高い買い物だったけれど、お金は全然惜しくなかった。傍から見たらヤバいヲタクだと思うし、自分でもそう思う。でも何故こんなに彼にハマっているのか自分でもよく分からない。けど、彼の魅力にどハマりしているのは確かだ。

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(@jintimeニムのお写真を頂いて掲示しました。ハマって3ヶ月でこれをやるオタク(狂気))

 

正直彼を最初に見た時の印象は全く覚えていない。なんとなく顔が良いなぁと思っているだけ。ただそれだけ。本当に申し訳無いくらい印象が薄い。

はっきりと彼の顔を認識したのは、DOPEのMV。最初に見た感想は、「クールな王子様キャラ」だった。完全に顔だけのイメージだった。

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だから彼があんなに愉快な性格なのを知ったのはBTSを知ってから数週間後、偶然見つけたYouTubeの動画がきっかけだった。

その動画は、ジンニムがクソつまらない親父ギャグを言って自分で笑っていたり、変な笑い声でめちゃくちゃ笑っていたり、メンバーにいじられている動画で、彼の笑い声がツボだった私はその動画を見ている間ずっと爆笑していた。私生活が辛くて全然笑えない時期だったのに、ジンニムの笑い声だけでずっと笑えていた。久しぶりの感覚だった。

でもまだこの時も本格的にハマった訳ではなく、面白いキャラの人だな、ぐらいで終わった。そんな私が彼を推そうと思ったきっかけの動画がFAKELOVEのフォーカスカメラだ。

[MPD직캠] 방탄소년단 진 직캠 4K 'FAKE LOVE' (BTS JIN FanCam) | @MCOUNTDOWN_2018.5.31 - YouTube

グクちゃんが前でお腹を出してキャーキャー言われている後ろで必死に踊る姿を見てキュンとした。キュンと……というか、私の全細胞が「彼を応援しなければ」と叫んでいた。別に私が応援しなくても彼のファンが世界中に沢山いるのは分かっているけれど、そんな理屈は気にならないくらい、私は彼を応援したいと思った。

彼にハマった私は彼のプロフィールやら過去の動画を漁りまくった。そこで彼が20歳で大学に行く途中ビッヒにスカウトされてBTSに入ったことを知った。彼の入学した大学は芸術系の大学で、彼自身も俳優になることを目指していたからなんとなく芸能の道に進んだのは分かるのだけれど、歌もダンスもやったことが無いのに、どうしてあのヒップホップグループに入りたいと思ったのだろうと疑問に思った。前に何かで理由を見た気がするけれど、私的にあまり納得のいかない理由だった気がする。自分が1番歳上でラップも歌もダンスも経験上歳下に負けてしまう状況で、どうしてそのグループに入りたいと思ったのだろう。彼のお父さんは社長で、お家も裕福だから彼には沢山の道があったと思うのに。でも、その沢山の将来の道を絶ってBTSになったのは、メンバーが彼にとって凄く魅力的だったからかもしれない。

メンバー皆ダンスが出来て、歌もラップも出来て。その中でリーダーの役割もない、1番パート割も少ない彼は、グループの中でどういう心境だったのだろう。今日の彼になるまで、どれだけの努力を重ねたのだろう。私には想像もつかない。

彼のボーカルの先生は「彼は俳優的な発声を学んできたから、最初歌手のような声の出し方が出来なかった。でも見えないところで沢山練習をして今の彼になった」と言っていた。

確かに、昔の映像と今の映像を見比べると格段に発声の仕方も音程の技術も上がっている。ナムさんも「Save me」からヒョンの歌がとても上手になったと褒めていた。

ダンスに関しても、HuluのBTSのインタビュー番組でテテちゃんが「ジンヒョンはホテルでも朝までダンスの練習をしている」と語っていた。

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前に彼がFIREの振り付けを忘れてどうだったっけ?とふざけながらジミンちゃんに聞いていると、ダンス長であるほびちゃんに「本当に忘れたの!?」とガチで指導されている動画を見た。またある時は「テヒョン達はダンスをすぐ覚えられるけど、僕とナムジュンは覚えるのに2~3日かかる」と笑いながら答えている番組も見た。

家族同然とはいえ、上下関係が厳しい韓国で歳下に指導されるってどんな気持ちなんだろうと思うと胸が苦しくなる。温和な彼は怒っている姿をあまり見せないから。

だけど、バンステでテテちゃんと喧嘩した時にポロッと彼が「お前はいつも俺の明るい、楽しい面を見ていると思うけど、俺だってよく落ち込むことがある。でもお前達にそんな姿見せたくないしポジティブに振舞っている事がある。辛いことは忘れた方が良いって言う人もいるけどそんなクールでいられる人はいないだろ、俺も暗い1面を持っているんだ」と漏らしていた。その言葉を聞いて、そうだよなぁと彼の本音に少しホッとした。あのポジションって、結構辛いと思うから。

そんな彼の昔の映像を見ていると、恥ずかしがり屋で自信が無さそうで、あんまり前に出てこない、「ワールドワイドハンサム」を自称する今の彼とは真逆の人で驚いたのを覚えている。と同時に「やっぱりあなたはそういう人だよね」と安心した。事務所から「お前は顔がかっこいいからクールキャラでいこう」と言われて、でも根っからは全然クールじゃない彼は困惑したと思う。実際最初の方のたりょらを見ていると全然前に出てこない彼の姿が多く写っている。多分事務所から求められているアイドルとしてのキャラクターと、自分の本来のキャラクターとで悩んでいたんじゃないかな。今となっては「昔はクールキャラでいこうって言われてたんです(笑)」とネタにしているけれど。

自信のない昔の彼の姿を見ていると、あるインタビュー記事を思い出す。なんの雑誌かは忘れたけれど、ご家族に関するインタビューで、その記事の中で彼は「いつも家では兄が中心的な存在だったんですけど、自分がアイドルとして売れてからやっと僕も自慢できる存在になれた」と語っていた。

ここからは勝手な私の推測だけれど、彼はいつも優秀なお兄さんと比べられる環境にいたんじゃないかな。だからあんなにかっこよくて頭も良いのに、褒められると耳まで真っ赤にして照れるくらい褒められ慣れてなくて、自尊心が低かったのかもしれない。

花様年華のメントでも、ご両親が見に来ている回で、「昔、お母さんが友人とお話された時、皆さん息子自慢をしたと。お母さんは…黙ってそれを聞いていたと。いつかお母さんが自慢できるような息子になろうとその時思いました」と泣きながら話していた。

それほどまでに自分に自信が無かった彼はどのようにして今の彼になったのだろう。彼自身は今の自分になったのはARMYのお陰だと語っていた。ARMYが応援してくれるから、自分に自信がついたのだと。

「人には人を変える力がある」なんてよく聞く言葉だけれど、彼を見ていると本当にそうだと思う。だから私は彼を推したくなったのかもしれない。私も全然自分自身に自信が無くて暗い人間だから、彼のようになりたいと潜在的に思っているのかもしれない。

だから頑張って弱い部分を見せない彼が香港のMAMAで泣きながら解散していたかもしれないという話をした時は衝撃的だった。同時に2億の部屋を買ったのも、お兄さんのお店を共同経営している理由も、なんとなく合点がいった。彼は「いつか終わる」ことを誰よりも理解している。歳上だからこそ兵役も含めて1番その部分を考えている。多分メンバーの誰よりも現実的だ。

でもBTSとしてじゃない、MCやソロの仕事の時は「BTSでいること」じゃないことを寂しがっている。彼は現実的だけど、もしかしたら1番「BTS」に居場所を感じているのかもしれない。

基本的にARMYに対しても現実的でビジネスライクな部分も多い彼だけど、そんな彼だからこそARMYのことを思っての言葉が凄く突き刺さる時がある。오늘の展示会のインタビュー映像の中で「自分を愛してくれる人に願うことはなんですか?」という質問に彼はこう答えていた。

「自分を愛してくれる人に、僕が願うことがあるとすれば、僕を愛してくれる人がそれほど誰かにもっと愛してもらえる、そんな人になってくれていたらいいなと思います」

こういう質問の答えって、幸せになってほしいとか、アイドル的な答え方をするなら「もっと愛してほしい。」とかいう答えでも全然アリだと思うんです。

でもきっと彼は自分を応援してくれている人の今も未来も考えているから、そう答えたんだと思う。自分を好きでなくなったファンの未来も考えて。

1人でその映像を見ていたのに、じーんとして涙が出そうになった。私も彼みたいに誰かに愛される存在になりたいと心から思った。

これから、もしかしたら彼はBTSで無くなるかもしれない。芸能界にすらいないかもしれない。私自身ももしかしたらファンを辞めてしまうかもしれない。この世に不変なんてないから。物事は全て有限で、無限なんて無いから。

それがいつになるのかは分からないけれど、その時が来るまで私は彼を応援しようと思う。

推しは恋人でも友人でも家族でも無いけれど、彼に出会えた幸せは何物にも変え難いものだから。

ジンニム、今の道を選んでくれて、ありがとう。私はあなたに出会えて幸せです。