寒い冬に生まれた貴方へ

12月4日は、大好きな推しがこの世に生まれた日だ。

一昨年まで見過ごしていた12月4日は、私にとって特別な日になっている。

推しは、彫刻みたいな美しい顔の持ち主だ。

でも、口を開けば、ふざけてばかりで、誰よりも年下みたいで。

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アイドルというか、近所にいる親しいお兄さんみたいだ。

 

そんな推しには、たくさんの魅力がある。

推しは、食べることが大好きだ。

vliveで、食べるだけのコーナーを持っている。

ご飯を口に目いっぱい詰め込む様子は、ハムスターのそれと変わらない。

見ているだけで、笑顔になる食べっぷりだ。

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でも、推しはただ食べているだけではない。

その日にあったコンサートの様子、自分が体験した日常の話をする。

ゲームを10何時間もした話、親戚のおばさんにおこづかいをもらった話…。

時には、飼っていたペットが亡くなった話も教えてくれた。

彼が正直にアミに色んな話をしてくれるvliveが、私はとても好きだ。

 

私の推しは、とても素直だ。

アミが「結婚してください」とコメントすれば、「ありえない話はやめてください」と返す。

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Weverseでアミに鋭いツッコミを入れる彼は、なかなかに面白い。

コメント率の高さから、Weverseで皆勤賞を貰っている。

その時も「賞金ください」とコメントしていたのは面白かった。

彼曰く、照れ隠しだったらしいのだが。

 

推しが素直な部分は、普段のコメントからも見て取れる。

例えば、昨年の香港のMAMA。

滅多に泣かない彼が、泣きながらこう言った。

「今年の初め頃、僕たちが精神的にとても辛かったんです。そして、僕たちで話をしながら、解散をするかしないか悩みもしました。」

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メンバーの中で、唯一「解散」という言葉をアミに伝えてくれたのは彼だけ。

あの言葉に衝撃を受けたアミは、私だけではないはずだ。

 

彼の言葉がなければ、BTSがそんなに深刻な状況だったのだと想像する人は少なかっただろう。

きっと彼はアミに素直にその時の状況を伝えたかったのだと思う。

 

「人に素直なこと」は、時に人を傷つけてしまうこともある。人に伝える「言葉」は諸刃の剣のような存在だからだ。

でも、彼は「素直」のさじ加減を、誰よりも分かっているのではないだろうか。

 

それが分かったのは、韓国語ではない言語でメントをする時。

言葉を覚えて伝えてくれるメンバーもいれば、韓国語で気持ちを伝えるメンバーもいる。

どの方法が悪いとかではなく、これは個人の自由だと思う。

推しは、極力、現地の言葉でメントをしようとしてくれる。

ただ、カンペを思いっ切り見ているし、時には手にカンペを書いている時もある。

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もしかしたら、「頑張って覚えてこいよ」と言う人もいるかもしれない。

けれど、私はそんなスタイルで一生懸命メントをしてくれる彼が大好きだ。

きっとバレバレのカンペだって、彼の愛情表現の一種なのかもしれないから。

手から少し見えるカンペの文字は、アミに対する愛の証だと思う。

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彼はとても素直で、優しい人だ。

 

そして、推しはとても頑張り屋さんだ。

しかも、努力している姿を見せずに、結果で示してくれる。

これが、いかに難しいことか。

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私は、自分が努力したことを周りに言いたいタイプだ。

「自分がいかにして、どんなことをやったのか。」

人に認められたくて、ついつい愚痴っぽくなってしまうこともある。

きっとこれは、私だけではないはずだ。

人間、誰しも努力は認められたいと思う。

報われた努力でも、そうでない努力でも。

でも、彼は違う。

裏で必死に努力しても、それを周りに言いふらしたりしない。

サウジアラビアの公演で、歌唱力が跳ね上がっていた時も。

ダンスが、確実に上手になっていた時も。

ただひたすらに、彼はパフォーマンスをこなすだけだ。

とても、私には真似できない。

 

推しは以前、こんな言葉を自分に宛てていた。

これからも本当に頑張るだろうけど、あなたのその頑張りは僕が知っているから。あなた自身の頑張りは、あなただけ知ってればいいよ。

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口にするのは簡単でも、なかなか実践できないことだと思う。

けれど、推しにはそれができてしまうのだ。

俳優を志していた普通の大学生が、ここまでのスーパースターになれたのは、彼の惜しみない努力の結果だと、改めて思い知らされる。

 

推しは、愛情深い人だ。

もしかしたら、ビジネスライクに見える瞬間もあるかもしれない。

でも、きっとそれは違う。

私は、彼は誰よりもアミを愛している、愛情深い人だと思う。

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例えば、ボンボヤ2で願い事を神様に伝える時。

彼はBTSでもなく、自分でもなく、真っ先にアミの幸せを願っていた。

他にも「アミが幸せになってほしい」と、よくコメントをしている。

 

「アイドルだから、ファンが大事なのは当然でしょ。」

確かに、そうかもしれない。

でも、しきりに出る彼のそんな言葉が、本心だと心から思った言葉がある。

それは、彼がアミに向けて綴った言葉だ。

人は重力で立てるけど、恋に落ちた時、重力がなく浮く感覚になるって言った人がいる。ARMYがいるから僕は、いつも浮いている感覚なんだよ。ものすごく幸せ。みんなをもっと愛していくよ。仕事も努力する。みんなも僕らの周りで浮かんでいてね。

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文字の1つ1つが、じんわり心に染み込んでいくような不思議な言葉だと思った。

「愛してる」「会いたくて、夜も眠れなかった…」

そんな言葉も、本心だと思う。

けれど、こんな言葉をファンに言う人は、初めて見た。

「時には離れても、また戻ってきて」と言われているような気がして。嬉しくて、とても切なくなる言葉だ。

 

最近、「アイドルの終着点」を考える出来事が増えた。

他グループの脱退や兵役。

命の灯火が消えてしまう瞬間。

推しがいなくなったら、どうなるんだろうと考える。

 

きっと、推しがいなくなっても私の日常は変わらない。ただ、胸に何かずっと穴が開いて、塞がらなくなるんだと思う。

推しから与えられたものは、あまりにも大きいから。

 

実は、推しのお陰でライターに転職した。

去年の今頃に書いたブログがきっかけだ。

私としては、ただただ推しへの愛を綴っただけだったのだけれど…「感動して泣いた」と言ってくれる人がいて。

お世辞でも、とても嬉しかった。

こんな私でも、誰かを感動させられるんだと感じた。

それは「あなたの頑張りだ」と言う人もいるかもしれない。

けれど、推しがいなかったら、あの記事も書くことは無かった。

 

彼にも、そんな出来事があるのかな。

あったらいいなと心から思う。

でも、もし疲れたら、いつでも休んでいいよ。

もし辛くなったら、いつでもやめていいよ。

どんな形でも、あなたが幸せでいれば、私は幸せだから。

きっとそう思っているのは、私だけじゃないから。

 

いつかは、当たり前だと思っていたものが変わっていく。

だから、私はそれまであなたの周りを浮いていたいな。

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キムソクジンさん、28歳のお誕生日おめでとう。

この世に生まれてきてくれて、ありがとう。

私たちを幸せにしてくれて、ありがとう。

あなたが、花道だけを歩いて行けますように。